高専カンファレンス in 東京に行ってきた話 #kosenconf
3/25 に株式会社オプティム東京本社で開催された、高専カンファレンス in 東京に参加してきました。
http://kosenconf.jp/?109tokyo
春をテーマにした発表を募集していたので、春から環境が変わり地方から首都圏等に出てくる人もいるかと思い、「富山に移住して変わったこと」というタイトルで発表をしてきました。(自分の場合は横浜から富山だったので、首都圏から地方という逆パターンなのですが)
いつもは直前に資料を作ってたりしたのですが、今回は1週間以上前に資料をほぼ作り終えて直前に手直しという形で余裕をもって準備をしました。がやっぱり話忘れてたことがありますね。「富山に来たら車中心になってしまったので運動量が減ってしまった」「横浜では1日1万歩くらい歩いていたのに、富山に来てからは3000歩前後になってしまった」というような話もしようと思っていたのですが、資料作成の段階ですっかり忘れてしまっていました。
高専カンファレンスの参加は、前回の東京で開催された100tokyo以来なので1年3ヶ月ぶりといったところでしょうか。初めて会うかた、久しぶりに会うかた、いろんな人と話ができて楽しかったです。ちなみに今回はこんな感じで個人名刺を用意していきました。
— しげっと(0x20) (@shiget84) March 22, 2017
数年前に作った名刺が余っていたので、自分が撮った写真をシールにして貼ることで手軽にいい感じな名刺を作りました。
シールの作成は、カメラのキタムラが近くにあったのでここの分割プリント(シール加工込み)を利用しました。
分割プリント|デジカメプリント、写真現像はカメラのキタムラへ
Webから00:46に発注したら、営業開始直後の10:08に商品仕上がりのメールが入っていました。仕事が早い!
店舗に取りに行くことにしていたので取りに行ったら、そこでシール加工するかを聞かれたので、
シール加工を依頼し5分ほど待っていたらシール加工も完了。手軽に使えていいサービスだなーと思いました。
ただ、自分の場合は16分割のシール加工での印刷だったのですが、それぞれの写真に(プリクラみたいに)切れ目が入っていなかったので、自分でカッターを使って切る必要があったので、そこだけが面倒でした。
期間に余裕がある場合には、他のシール作成サービスを利用してみてもいいかなー、という感じですね。
ということで、25日は高専カンファレンスに参加し、26日はKosenDJ-bu #12(Kosendj-bu)に参加し、横浜にいたときによく行っていたダーツバーで軽く飲んでから富山に帰って来ました。
土曜日は1万歩ちょい、日曜日は2万歩ちょい歩いたのですが、富山に来て全然歩かなくなってしまっていたので、月曜日は軽く筋肉痛でした。
今日めっちゃ歩いた。 pic.twitter.com/rD3JfHU2Xn
— しげっと(0x20) (@shiget84) March 26, 2017
まとめ
高専カンファレンス in 東京を中心に東京に行って遊んで来ました。お世話になった皆様ありがとうございました。
何を目的にテストをするのか
最近テストについてが話題ですね。
テスト計画の立て方 - Qiita
UIテスト自動化でSIerのExcelスクショは滅びるのか - てんてんのぶろぐ
そもそもソフトウェアテストって何を目的に実施するんでしょうか?
ソフトウェアテストを行う目的としては、「欠陥やバグを検出する」「要件を満たすことを保証する」「リリース後の品質リスクを見積もる」「開発プロセス改善の指標となる」などが挙げられる。どの目的を重視するかは、開発するソフトウェアプロダクトの目的やニーズ、開発組織の成熟度などによって変わってくる。
ふむふむ。なるほど。
以前、私が働いている時に上司から「品質を上げるためにテストはしっかりやるぞ」ということを聞いたことがあります。ところで品質とは何でしょうか? ソフトウェア品質の評価に関する国際規格で、ISO/IEC 9126 というものがあるそうです。(あまりテストについて詳しくないので、とりあえずwikipediaへのリンクです)
ISO/IEC 9126 - Wikipedia
テストといっても幅は広いし、深さもありますね。
仕事しているとテスト工程の中で様々なテストを実施することになるかと思いますが、「これで本当に十分なテストが実施できているのだろうか」と不安になることもあるかと思います。
そんな時は、品質指標とテスト工程で実施するテストのマトリクスを作成してみてはいかがでしょうか?
品質指標\テスト工程 | 単体テスト | 結合テスト | システムテスト | 受け入れテスト |
---|---|---|---|---|
機能性 | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
信頼性 | ◎ | |||
使用性 | ○ | ○ | ||
効率性 | ○ | ◎ | ||
保守性 | ○ | ○ | ○ | |
移植性 |
※)○/◎は適当
このような表を作成してみることで、「こういった観点のテストが漏れていたので確認した方が良い」と気づくことができるかもしれません。
品質指標を細分化して表を作成したり、非機能要件の項目についても検討してみたり、というようにプロジェクトにおいて重視することを考慮し、テスト計画を立てられると安心して開発が進められそうです。
いやー、テストって本当に奥が深くて難しいですね。
ついでに
UIテスト自動化について、機能性の担保はできるけど使用性(ユーザビリティ)については評価が難しいので人手で実施するしかないのではないか、と思っています。このあたり詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。
ということで、(スクショしてExcelにエビデンスとして残すかはさておき)UIのテスト自動化で機能性の担保ができるようになっても、使用性などの確認・担保のために人手でテストをするのはしばらく続きそうですね。雇用が守られてよかった。
あと更についでですが
転職しました。
高専カンファレンス100 in 東京 に参加してきた話
気がつけば12月。もうすっかり冬ですね!
冬と言えば2008年12月6日に第3回の高専カンファレンスとなる「高専カンファレンス2008 Winter in 東京」が開催された*1のですが、それから7年が経過した今年12月19日および20日に「高専カンファレンス100 in 東京」が開催されました!
東京の大規模カンファレンス
今回の高専カンファレンス、東京大規模開催では初めての参加者としてのフル参加でした。
2008年は北陸の学生だったので参加できず、2009年の「高専カンファレンス 2009秋 in 東京(通称009tokyo)」および2010年の「高専カンファレンス 2010秋 in 東京(通称014tokyo)」はスタッフをやっていたので普通の参加者ではなく、2012年の「新春・高専カンファレンス2012 in 東京」は両日とも寝坊してしまうという失態をおかしてしまったのでフル参加できてませんでした。
おはようございます。今起きたので、遅刻します。 #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2012, 1月 14
おはようございます。今から南千住に向かいます・・・。
— しげっと(84) (@shiget84) 2012, 1月 15
今回も金曜日が会社の忘年会で、27時過ぎまで飲んでたので開演に間に合うか不安でしたが、無事に間に合うことができました!
忘年会おわたー。
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 18
ぐへー、のみすぎたー
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 18
I'm at 電気通信大学 (The University of Electro-Communications) - @uectokyo in 調布市, 東京都 w/ @earth2001y @steyr_1026 https://t.co/EDvSMiUaIK
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 19
また、新春のときは2日目も寝坊し遅刻してしまったので、今回は調布に宿を確保することも忘れませんでした!(土曜日の1泊だけですが)
余ってた楽天ポイントを利用して、週末の調布の宿を確保した
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 16
とりあえず調布の宿にチェックインした。
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 19
I'm at ホテル・ツインズ調布 in 調布市, 東京都 https://t.co/xqICaxwD0D
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
Twitter を交えてふりかえる高専カンファレンス
1日目
1日目は基調講演とアイスブレイクと夢これ。どれもとても楽しむことができました。
基調講演
@earth2001yさんと@igaiga555さんによる基調講演。
座って行う貴重な基調講演です。 pic.twitter.com/Ep4QJFbgo1
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 19
高専カンファレンスに関わりはじめたころに「地産地消」って聞いていい言葉だな、と思ったことを思い出しました。それから7年、全国各地で高専カンファレンスが開催されついに100回。基調講演を聞きながら胸が熱くなりました。
「参加者同士の相互作用」などもとても心に残りました。2009年春に就職で北陸から関東に出て来たときに、高専カンファレンスからつながって色んな人と知り合い、色んな人のお世話になってこれまでやってこれたことなどを思い出しました。(関連:
高専を卒業して10年がすぎた - しげっと!)
参加者の相互作用、とても良いですね!
相互作用(パシリ) #kosenconf
https://t.co/QOs9bLfDx2
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 19
アイスブレイク
4部屋にわかれ、その部屋の中でもさらにチームにわかれ、他の参加者の皆さんと交流してきました!
みんなの名前を覚えられる企画や、高専あるあるが話せた七不思議/伝説作り、久しぶりに他人と手をつないだ知恵の輪みたいな企画、どれも楽しかったです!
夢これ
今回の高専カンファレンスはテーマが「Dreaming」ということで、10人のかたが「夢」を語ってくれました。
皆さんの発表どれも素敵で良かったのですが、特に印象にのこったのがぜむ(@zemu_them)さんの「推理小説に魅せられて」でした。
孤島に洋館たてるのは3億円あればギリギリなんとかなりそう、5億円あればインフラ整備もできそう、という話。 #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 19
今日、一番記憶に残ったのが孤島に洋館建てたいという話
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 19
孤島の洋館、とても遊びにいきたいですね!
2日目
2日目は複数トラック発表と一般発表、ライトニングトークでした。
複数トラック発表
複数トラック発表、思わず 014tokyo でやったアンカンファレンスを思い出しましたね。あのときも今回もそうなのですが、複数の部屋同時並行で面白そうな話をしているので、何を聞きにいこうかとても悩ましかったです。
ギャルの写真をみんな見に来たのに、スライド完成しなくてギャルの写真がない話 #kosenconf #kosenconf102
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
Common Lisp に出会って「Javaなんて書いてる場合じゃない!」 #kosenconf #kosenconf102
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
「乙4とりました」
しーん
「拍手」
8888
#kosenconf202
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
すげー、あっという間に美少女できあがったー! #kosenconf #kosenconf202
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
一般発表、ライトニングトーク
しょぼん(@syobon_0xff) さんの「ブログを立ち上げよう!」はとても参考になりました!(しかし、実践できるかどうかは別問題......)
製品選定っていうと、すごい業務感ある #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
稼働が発生する / 稼働はほぼゼロ
すごい業務感ある #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
書き終わったら音読、あまりやってないかなー。一通り見直したりはしてるつもりだけど。 #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
おびなたさんの「プロコンの競技OB戦をやってみた」はOB戦開催の裏側を知ることができてとても面白かったです。
プロコンの実施体制興味深い #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
継続すること、難しいですねー。 #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
ライトニングトークも十人十色、いろいろな話がきけて楽しかった!
高専ロボコンの生い立ち、ちゃんと知らなかったし面白い #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
らずぱいでナースコール! #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
F1のおかげで三重は時間がゆっくり流れる #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
勉強会すすめてくれる先輩いるのがいい環境だねー。 #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
そしてクロージングへ
クロージングのまえに、高専カンファレンスの顧問である島田先生のお話。島田先生には009tokyoと014tokyoのスタッフのときにとてもお世話になりました。
75歳になるというのにとてもお元気で、島田先生の話を聞いているととても元気がでてきます。
島田先生「昨日、いがらしさんがおじさんと言ってましたが、私はおじいさんです」
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
15歳の人5人分で75歳、人月計算感ある #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
いつもながら、島田先生のいい話だった!!! #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
そして、告知タイム、夢これの発表者への物理的なフィードバックとなる夢これレター(みんな会場で書いたよね?)贈呈の後、クロージングです。
物理的なフィードバック、良さある #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
さて、感動のクロージングです!!! #kosenconf
https://t.co/QmPkmkZEdo
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
クロージングは実行委員長の感動的なお話。すごく心にくる本当に感動的なクロージングでした。とても熱い想いが心に残りました。
12/23のKosen Advent Calendar 2015の記事もとても楽しみですね!
まとめ
久しぶり*2の高専カンファレンスへの参加、しかも2日間にわたる東京での大規模開催。イベントとしてとても楽しく、また、数年ぶりに会う人やTwitterでは交流があったけど会うのが初めての人、普段からよく会ってる人など、たくさんの参加者の皆さんと話をすることができ、参加してよかったなー、と思いました。
今回の高専カンファレンスは現役の高専生/学生、OB/OG、高専初期に学生だった先輩がた、そして島田先生と幅広い年代の人々が参加していました。ここまで年齢層の広いイベントはなかなかないのではないでしょうか。
009tokyo のスタッフをしていたころは20代前半だった自分も気がつけば31歳。今回の現役学生など若い人からは刺激を、先輩がたからは元気をもらう事ができました。参加できて本当によかったです。実行委員の皆さま、ありがとうございました!!!
いやー、楽しかった。スタッフの皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございましたー! #kosenconf
— しげっと(84) (@shiget84) 2015, 12月 20
Excelのシート一覧が欲しい
今日、はてなブックマークを眺めていたら、Yahoo!知恵袋の質問が目に入りました。detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
みんな、似たようなこと考えるんですね。私も以前、複数のExcelファイルのなかの複数のシート一覧が欲しくなったので、Ruby と Win32OLE を利用して雑にシート一覧を取得するスクリプトを書いたことがあります。
せっかくなので、久しぶりに動かしてみました。手元にある Windows 7 Pro 64bit, Office 2007 環境に Ruby Installer 2.2.2 を入れてみたところ、問題なく動きました。
#!ruby -Ks require 'date' require 'win32ole' #---------- file_dir = 'C:\dev\work\files' xls_files = '*.xls' xlsx_files = '*.xlsx' #---------- def getPath(filename) f = WIN32OLE.new('Scripting.FileSystemObject') return f.GetAbsolutePathName(filename) end def getData(filename, excel, output_sheet, num) book = excel.Workbooks.Open(filename) begin worksheet_num = 0 book.WorkSheets.each do |sheet| num = num + 1 output_A = "A" + num.to_s output_B = "B" + num.to_s output_sheet.Range(output_A).value = book.Name output_sheet.Range(output_B).value = sheet.Name end ensure book.Close end return num end excel = WIN32OLE.new('Excel.Application') output_book = excel.workbooks.add output_sheet = output_book.Worksheets(1) counter = 0 Dir.chdir(file_dir) Dir.glob(xls_files) do |f| filename = getPath(f) counter = getData(filename, excel, output_sheet, counter) end Dir.glob(xlsx_files) do |f| filename = getPath(f) counter = getData(filename, excel, output_sheet, counter) end t = Time.now output_filename = t.strftime("%Y%m%d_%H%M") + '.xlsx' output_filepath = file_dir + '\_' + output_filename output_book.saveAs output_filepath output_book.Close
C:¥dev¥work¥files 以下にある xls, xlsx ファイルについて、A列にファイル名を、B列にファイル名を出力します。
取得できました! わーい!
さて、取得できたのはよいのですが、とりあえず動けばいいやという雑なコードですね。
僕は仕事で Ruby を使ったことがなく手元で参考書とかみながら書いているというレベルなので、ちゃんとした書き方など教えてください。
というか、こういうのこそ GitHub に載せるべきですね。そのうちやります...
ITIL ファンデーション試験を受けた
『客先常駐を終えました - shiget84's blog』で書いた通り、この1年間はユーザ企業に運用支援という立場で常駐していたのですが、運用をよりよくまわすには、ということでちょいちょい ITIL を参考にしていました。
Information Technology Infrastructure Library - Wikipedia
入門書を買ってざっと流し読みして、どういうことが運用現場で使われているのか、というようなことを参考に仕事をしていました。そんななか、やっぱりしっかり勉強して身につけよう、ということで先日『EX0-001 ITIL ファンデーション(最新シラバス2011対応) 日本語』試験を受け、無事に合格することができたのでその記録を残しておきます。
ITIL の概要としては、昨年の夏頃に以下の本を買って読んでました。ただ、これは試験のためというよりも運用支援という業務を行う上での参考にするために買って読んでいただけです。
- 作者: 久納信之
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/02/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 26回
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ちゃんとした試験勉強としては、以下の問題集を読んで書籍の問題を解く、という普通の資格試験対策をやりました。
IT Service Management教科書 ITIL ファンデーション シラバス2011 (EXAMPRESS)
- 作者: 株式会社日立ソリューションズ笹森俊裕,満川一彦
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
そこまでガッツリ勉強したわけではなかったので受かるか不安でしたが、無事に受かって良かったです。
最近、情報処理技術者試験からも離れていて資格試験勉強をして受けるという事をするのが久しぶりでした。ただ、こういった機会はできるだけつくったほうがいいかなーと思っているので、秋には久しぶりに情報処理技術者試験を受けたいところですね。
客先常駐を終えました
3月末をもってユーザ企業への常駐を終えました。
運用支援ということで、約1年間お客様であるユーザ企業に常駐していましたが、当初の契約通り3月末をもって期間満了で常駐を終えました。
ベンダーからの常駐という立場でお客様企業に通っていましたが、特にベンダーだからといって制限されていることは多くはなく(もちろん、業務に関係ないものは見れなかったり、コアな部分は社員しか見れないようになっていましたが)、とても働きやすい環境で1年間を過ごすことができました。
これまで SIer のなかでシステム開発・運用保守を中心に仕事してきていました。そのなかで、もちろんお客様の役に立てるシステムを開発したいと思っていましたし、そうなるよう現場で行動してきたつもりです。ただ、それはあくまでもシステム開発・運用保守という現場のなかでのことだったのだ、ということをこの1年で学びました。
ユーザ企業にはユーザ企業のビジネスがあり、それを止めないこと、ビジネスをうまくまわすためにシステムがある、という当たり前のことを痛感させられた1年でした。
ユーザ企業にとってはビジネスがまわれば正直なところITなんてどうでもいい。ただ、今はITとビジネスが切っても切りはなせなくなっているので、ビジネスを止めないためにシステムやインフラを安定して運用させる必要がある、ということ。「ユーザに価値を提供する」というようなことはずっと考えてきたつもりでしたが、実際にユーザ企業に常駐してお客様の立場でITを考えてみたときに、これまでの取り組みでよかったのだろうか、ということを意識させられました。
仕事としては、主にインフラ周りを中心にやらせていただいたのですが、インフラは安定運用されていて当たり前、止まったときの影響がとても大きいのでどう上手く運用させるか、そしてどうやってコストを下げていくか、というようなことを考えさせられました。
「運用は手順書を整備して、アウトソースしてコストを下げる」というような話を聞いたことがあります。しかし、それで本当に上手くまわるのか。もちろんアウトソースするにしても『業務知識』がないといけないので全くの素人に任せるということはないと思いますが、この『業務知識』というのがどこまで求められるのか、ということがとても気になりました。*1
システムがどう動いているのか、インプットとアウトプットは何か、というようなことがいわゆる『業務知識』となるかと思いますが、それだけでは不十分で実際に使っている(組織内の)エンドユーザや取引先などの関係者のことなども強く意識しておかなければなりません。
私がシステム開発・運用をやってきているときにも「障害は起こしてはいけない」という意識で取り組んでいましたが、実際にユーザ企業において障害が発生したときにどれだけビジネスに影響があるのか、(社内外に)どれだけ関係者がいてどのように連絡をしていかないといけないのか、システムが(一時的に)止まったときにビジネスに影響を与えないために何をする必要があるのか、というようなところまで考えられていたか、というと疑問が残ります。
この1年間の常駐生活のなかで、少しはそういったことを意識できるようになってきたと(自分では)思います。
今後また自社に戻り SIer という立場でシステム開発に取り組んでいくなかで、この1年間で学んだことを活かしていけたら、と思います。
*1:ちなみに、『属人性』と『属技能性』を意識したのも、この辺りを考えていたときですね。
「Me2.0」を読んだ
かれこれ4年くらい前に買って、買ったはよいが1/4くらい読んだあとに放置していた「Me2.0」を読み切りました。
- 作者: ダン・ショーベル,土井英司,伊東奈美子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/04/29
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 183回
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日経BP書店|商品詳細 - Me2.0
読むにあたって
本を買ったきっかけは、高専カンファレンスでもお世話になったじゅーんさんさんが読んだというエントリをみて気になったからです。
「Me2.0」を読んだ - 準二級.jp
積んでいる本はたくさんあれどなかなか自分の部屋にいると誘惑も多いので、バレンタインデーという目出たい日に一人で本を持って出かけ集中して読む時間をつくりました。
日本橋行って梅田行って帰ってきた。
— しげっとさん(10) (@shiget84) 2015, 2月 14
日本橋散策と、カフェで本読んだりびっくりドンキーで本読んだりしてました。
— しげっとさん(10) (@shiget84) 2015, 2月 14
Twitter クライアントの入った iPhone を持ち歩かなかったら、ついつい Twitter して無駄な時間を過ごすこともなく、有意義な土曜日を過ごせた感じある。
— しげっとさん(10) (@shiget84) 2015, 2月 14
でも、カフェとかではコーヒー一杯で長居するのも申し訳ないから、そこまでがっつり読めずあまり進捗はよくない。
— しげっとさん(10) (@shiget84) 2015, 2月 14
今日の日本橋はそれほどカップル率高くなかったけど、梅田はカップル率高くて僕は死んだ。
— しげっとさん(10) (@shiget84) 2015, 2月 14
感想
2010年に翻訳版が出ている本ですが、今読んでも全く違和感がないですね。当時よりも Facebook 人口が増えている(はず)ので、より身近に感じられるかもしれません。
書籍紹介には、「この『Me2.0』は、これから勝者になるためのパーソナルブランディング戦略を説いた本だ。」との記載があります。また、書籍の20ページ〜22ページには以下の記載があります。
パーソナルブランディングとは、自分にまつわる事実や特徴を明らかにし、それを周囲に伝えることだ。
あなたには今も、そしてこらからも、自分の能力や感心に合った仕事につき、思い通りのキャリアパスをつくっていく自由がある。
・現在のキャリアパスに満足しているならー(中略)
・現在のキャリアパスに満足していないならー(中略)
・将来が見えないならー
何がしたいのかを明確にしよう。自分が重要だと感じるものを一つひとつ検討していけば、自分に合ったキャリアパスが見えてくる。
将来が見えないかどうかはともかく、「自分が重要だと感じるものを一つひとつ検討していけば、自分に合ったキャリアパスが見えてくる」というところに心を打たれたので、じっくり考えてみようと思いました。
全300ページちょっとの本で、「第1部 Me2.0の時代」「第2部 思い通りのキャリアをつくる四ステップ」「第3部 Me2.0は始まっている」という構成になっています。僕が読んだときに受けた印象では、前半に Why や What が書かれていて、後半に How が書かれている、という感じでしょうか。
How を実践するかどうかはさておき、Why や What が書かれている前半は定期的に読み直したいと思う内容でした。
自分のできていることとできていないこと
僕はこの「shiget84」という名前を使い始めてから6年と数ヶ月になります。統一した名前を使って、高専カンファレンスをはじめとした勉強会などで発表させてもらったり、このはてなブログを書いたりする、というところなどは(特にパーソナルブランディングとは意識していませんが)できているところでしょうか。ただ、Twitter なんかには日常をさらけ出しすぎていて、ブログや勉強会をきっかけに知り合った人にはノイズが多いものになっていたりする点は反省すべきかもしれません。(いや、だからとってすぐに変えるつもりもないのですが)
学生さんにオススメしたい
つい先日はてなブックマークで話題となっていたエントリをみて、この本を学生さんにオススメできたらいいなーと思いました。
若者にIT業界に希望を持ってもらいたい - だいくしー(@daiksy)のはてなブログ
このエントリのなかで、だいくしーさんは次のように書いています。
これから彼らが就職活動をしていくなかで、企業の書類選考の段階において、学歴というのはある程度合否を左右する要因になることだろう。ただ、Githubアカウントでコードをシェアする、勉強会に顔を出して名前を覚えてもらう、blogを書く、などの情報発信を通して、所属を超えた個人としてのバリューをアピールすることができれば、紙の上の情報など取るに足らないものとして無効化することはできる。
このMe2.0は「個人としてのバリューをアピールする」ことについて著者の経験をもとに体系立てて書いてある本なので、気になった人には読んでもらいたいですね。
本を読んでいてメモしたところ
- p15
- こうした企業は、社員に最高のものを(多くを、ではない)求めることが、ひいてはビジネスの成功につながることを理解している。彼らは過去の経験から、自分の個性が明確になり、受け入れられ、育まれるようになると、社員は仕事に精を出すようになることを学んだ。
- p58
- X世代とY世代は互恵的な関係で結ばれている。X世代は豊富な実務経験や職場での地位をY世代のために活かせるし、Y世代は技術の面でX世代をサポートできる。いうまでもないが、尊敬しあい助け合う関係こそ、最強の関係だ。Y世代は、X世代をメンターに持つことの価値を忘れてはならない。
- p66
- 私はまず、人脈を使ってインターンを獲得し、「横断的学習(cross-learning)」の機会を得ることにした。横断的学習とは、ある領域を理解するために周辺領域を学ぶことだ。これはぜひ実践してほしい。たいていの仕事は、関連分野の知識がなければうまくいかないからだ。
- p139
- 重要なのは、こうした問題を「障害」にしてしまわないことだ。これらの問題を「作業項目(アクションアイテム)」と捉え、ToDoリストに加えよう。
- p167
- 「紫の牛」になれ!
- p171
- まずは自分にとっての「成功」を定義する。
- p173
- SMARTな目標
- p196
- 表6.1 面接でよく聞かれる質問
- p229
- ビデオを何本配信しようと、ブログ記事を何本書こうと、どんなに立派なパーソナルブランディングキットを持っていようと、本人に実力がなければ成功はつかめない。